六道輪廻を超えていく

六道輪廻

先日のアカデミークラスで、仏教の教えの一つである「六道輪廻」のお話がありました。

六道輪廻とは、

地獄道
餓鬼道
畜生道
阿修羅道
人間道
天道

の六つの迷いの世界を、生まれ変わりながら繰り返している状態であり、この苦しみの状態から解脱し、悟りを得ることを目的として、修行などをして精進し解脱する道ということを説いている教えの一つです。

苦しみは少なく、喜びは多く

コースでは、毎瞬毎瞬自我を選択するなら、もれなくこの六道がセットでついてくるので、生まれ変わりもなければ、輪廻もない状態だと言えます。

そして、どれも等しく苦しみであり、どれも等しく幻想(無)だと言えます。

しかし、分離の世界では、差異や序列があり、天と地獄にも差を見て取れるので、私たちはついつい地獄よりも天(天界)を目指そうとしてしまいます。

そうして、二元性の中で幸せになるためのスピリチュアルや手法などで、一時的な喜びや幸せを求め、そこで満足したり、そこに留まろうとします。

恐れや苦しみは少しでも少なく、喜びや楽しみは少しでも多く。そして、少しでも健康で、少しでも長生きして、少しでも裕福に。。。

これが幸せの形だと思っていますし、人生をかけてこれを追い続けます。

しかし、それでも最終的にはどの道にいようと、全てを失うのです。

六道輪廻の中で幸せになれるのか?

私たちは今、この六道輪廻の中で幸せになろうとしています。

全てが苦しみの中で、少しでも楽に、幸せに、長く、裕福にと奮闘し続けているということです。

これがいかに無知で愚かなことでしょうか。

六道輪廻を超えた視点(聖霊の視点)から見るなら、それがはっきりとわかるのですが、その中で奮闘し続けている私たちには、それすが無知で愚かだとはわかっていません。

そんな無知な状態の私たち与えられているのが、禅や仏教やアドヴァイタなどのさまざまな教えです。

コースもその教えのうちの一つであり、これを学んでいくことで、私たちの今の状態がいかに無知で愚かなことかということがわかってきます。

これが智慧であり、学びなのですが、そのように受け入れること自体に抵抗があるため、多くの者が自分(自我)の都合のいい様に解釈して、目覚めない方向、眠り続ける方向で、これらの教えを使っているのです。

自我を咎めずに見る

これ(=自分の都合のいい様に解釈して、目覚めない方向、眠り続ける方向で使っている目覚めたくない自分)が自我です。

そして、私たちはさまざまな智慧を学んで、この自我を変えて聖者になろうとか、幸せになろうとかしますが、この自我は実在していないので、変える必要も、それを咎める理由もありません。

この自分を含めて、自我とはそういうものだからです。

しかし、真理を探求し、真摯に目覚めを求めている私たちは、自分であっても他者であっても、これを咎めずにはいられません。

咎めるなら、自我をより強固で実在のものとしてしまいます。

このパラドックスに、自我の巧妙なトリックが隠されています。

何もする必要はないとは?

なので、私たちは自我に気づいて、それを聖霊と共に咎めずに優しく微笑んでみます。

これ以上のことをするなら、自我の実在を証明し、より強固なものにしてしまうからです。

つまり、私たちには、見るしかできない=何もできないということです。

これが、何もする必要はないという意味です。

これを悟るために、私たちはまず自我を知る必要があります。

これも自我かと気づいて、咎めずに見るためにです。

そうしてそこから、自我の非実在性を学んでいきます。

その時、自分は誰なのかを思い出していることになります。

これが、赦しです。

六道輪廻を超えていくとは?

そうすることで、次第に戦いが終わっていきます。

戦いが終われば、苦しみも終わっていきます。

苦しみが終われば、そこには何の問題もありません。

そもそも、苦しみも問題も実在していなかったのです。

こうして、私たちは六道輪廻を超えていくということです。

悟ってからが始まり

そのための手段として、コースでは「赦し」が提示されていて、これを体系立てて学術的に学んでいくことができます。

そして、その知的理解をもとに、実践し、自我を見て、これは虚偽だと学んでいくのです。

そのために、コース形而上学だけでなく、非二元の教えや一元的なものの見方などを知的理解と、実践的なお話やアドバイスをもとに、自我を見るための準備、目覚めるための準備を整えていきます。

目覚めはひとっ飛びになされるものではなく、悟りを得てからが、悟りの完成の始まりです。

それは、十牛図にも示されていますし、コースにも説かれています。

そのための学びの場の一つとして、ACIMノンデュアリティアカデミーがあるのかなーと思います。

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この記事を書いた人

「ACIMノンデュアリティアカデミー」を運営させていただきながら、ACIM(奇跡のコース/奇跡講座)のコース形而上学をもとに、非二元の内的探求を続けています。

こちらでは、真面目な話からゆる〜い話まで、自由に書いていきたいと思います。

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